株価ランキングの「値上がり率」について

株価ランキングにはいくつかの種類があります。
値上がり率と値下がり率、そして出来高や売買代金の多さもランキング化されています。
その中でも多くのトレーダーが注目しているのが、値上がり率ランキングです。

値上がり率の計算式については、まずは本日の株価を前日の株価で割り、その数値から1を引きます。
そして、それに100をかけて出た数値が値上がり率です。
例えば、昨日500円だった株が600円に上昇したときは、(600÷500-1)×100=20%ということになります。
これを全銘柄計算してランキング化し、上位を示したものが値上がり率ランキングです。

では、株式投資において値上がり率ランキングをチェックする意味はどこにあるのでしょうか。
この点、今どの銘柄や業界に資金が集まっているのかを把握することができるところにあります。
当たり前のことですが、値上がり率ランキングにランクインするということは、今日はその銘柄が大きく買われたということです。

例えば、政策関連の銘柄がランクインしている時は要注意です。
株式投資の格言の1つに「政策に売りなし」という言葉があります。

つまり、政策に関連する銘柄がいくつも上位に入っているケースは、そのトレンドが一定期間は続くことが見込めます。
順張り投資家はできるだけその初動を狙い、ランキングを確認してすぐにそれに乗ることが大切と言えます。
テーマ株についても同じような傾向があります。

一方、逆張り型の投資家も株価の値上がり率ランキングは注意するものです。
なぜなら、株価は時に上昇しすぎるものだからです。そして、上昇しすぎた株価は必ず大きく下がります。
利益確定の売りが出たり、材料の出尽くし、あるいは失望の売りが起きることで下落します。
その性質を利用して、高くなりすぎたところでカラ売りを仕掛けることもできます。

以上のように、株価の値上がり率ランキングは順張り投資家にも逆張り投資家にも有効なデータとなります。
このランキングから株価チャートをチェックし、仕掛ける銘柄を決めていくトレーダーもたくさんいます。

値上がり率が動きやすい銘柄のタイプについて

値上がり率が頻繁に動く銘柄には、いくつかの特徴があります。
まずは、テーマ株と言われるものです。
イギリスの有名な経済学者のケインズは「株式投資は美人投票のようなものだ」と述べているように、株価がしばしば上の方に動く銘柄はその時に人気があるテーマに属しています。

中でも、今後の普及が期待できる新しいIT技術や、政府が進める政策に関わっているものは大きく値上がりします。
ストップ高が連日続くようなこともありますから、そのトレンドに乗っかっていきたいものです。

また、時価総額が小さい銘柄は価格が一気に大きく跳ね上がることがあります。
時価総額とは総発行済株式数と株価をかけあわせたものです。
時価総額が小さい企業は会社の規模も小さめで、流動性も乏しい傾向があります。

しかし、何らかの理由で注目が集まり資金が投入されると大きく上昇します。
時価総額が大きな銘柄の株価が数倍になることはほとんどありませんが、小型株は変動幅が桁違いです。
トレーダーならば誰しも1度は経験してみたいと考える、株価10倍のテンバガー銘柄のほとんどは時価総額が300億円以下とされています。
なお、時価総額の小さな銘柄は東証1部ではなく、東証2部やジャスダック、マザーズといった新興市場に多い傾向が見られます。

その一方、大きな変動が期待できる値上がり率の高い銘柄は、わたしたちの身近なところで発見されることもよくあります。
例えば、話題性のある飲食店や小売店が突然市場で注目され、値上がり率ランキングに連日入るケースも見られます。

以上を踏まえると、値上がり率が動きやすい銘柄を狙うためにはアンテナを張ることが大切と言えます。
新しい技術や流行に注目し、その銘柄の時価総額がいくらなのかをチェックすることで、夢のテンバガー銘柄を仕込むことができる確率が高くなります。